関係代名詞と関係副詞の違いとは?TOEIC PART5頻出のこの箇所を絶対逃すな!

この記事を読むと
関係代名詞と関係副詞の違いがわかります。

 

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● いつもありがとうございます、まこちょです。

 

前回、前々回と関係代名詞についての記事をアップさせていただいていますが、それはこの箇所がTOEIC PART5の超頻出事項であるからに他なりません。とにかくヤバいくらい出題されます。

この記事はもちろん前回からの記事の続きになりますので、もし関係代名詞を極めてやるぜ!と考えてらっしゃる方は、ご面倒ですが前回、前々回と順番に記事を読むことをおススメします。その方が理解度が段違いですので。

 

 

今回のテーマは「関係代名詞」と「関係副詞」の違いについてです。この点はTOEIC文法問題ばかりではなく、大学入試、英検等、とにかく狙われるポイントですね。

せひこの2つの違いをしっかり理解していただいて、TOEIC問題で出題されたらむしろ「カモ」を相手にしてるかのごとく処理できるようになってくれれば幸いです。なに、ポイントを押さえれば非常にあっけなく使い分けができることに気づくことでしょう。

 

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関係副詞とは?

関係副詞とはいったい何?と思う方もいるかもしれませんね。もちろん関係【代名詞】とは違うのは明白ですが、じつはこの関係副詞というものが、いったいどういう仕組みで成り立っているのかが今一つ曖昧な方が多いんです。

 

そこでまずはこの「関係副詞」について解説します。この関係副詞がしっかり分かると、関係代名詞との違いなんて正直楽勝です!

 

関係副詞とは副詞が変わったもの

前回のこの英文の「流れ」をおぼえていますか?

 

This is a hospital. My aunt works at the hospital.

This is a hospital which my aunt works at ●.

This is a hospital which my aunt works at.

「こちらは、私の叔母が働く病院です」

 

この英文の流れからお分かりの通り、この2つの文を合体するのに【関係代名詞】のwhichを使っていますよね。それはもちろん2つの文に共通している【名詞】の一方を変えたからに他なりません。

 

つまりこのwhichは「名詞」の代わりなんですよね。この点はしっかり押さえてください。

 

そしてさらに前回ではここから一歩進めましたね。そう「前置詞+関係代名詞」の形でした。

 

This is a hospital which my aunt works at.

This is a hospital at which my aunt works.

 

こうすることで、前置詞で文が終了した形は、いかにも中途半端な印象を受けるので、関係代名詞の「前」に前置詞を持っていくことによって文全体をすっきり見せることに成功しているわけです。ここまでが前回2回で解説したことだったんです。

 

今回のこの記事は、実はここからの続きだったりします。

 

前置詞を関係代名詞の前に持ってきた、ということは当たり前の話ですがこのようになっていますよね。

 

前置詞+関係代名詞

 

関係代名詞は前述のように、「名詞」を変えたものですから、この形は以下のように言っていることに等しいです。

 

前置詞+名詞

 

ところでみなさんは前置詞+名詞といったら、英文のなかで【どのような働きをしている】と認識してるでしょうか?この前置詞+名詞の組み合わせは、絶対に忘れてはいけないルールがありましたね。それは

 

前置詞+名詞
英文を作る要素(S / O / C)の中に入らない。

 

そう、前置詞+名詞は絶対にS / O / Cにはなりません修飾語句=Mとして活躍するんです。前置詞+名詞は修飾語句でM、通常は「副詞」として扱われることが多いです。

 

前置詞+名詞の扱いについてはこちらの記事が詳しいです

5文型の基礎はこれで完璧TOEIC学習SVOCを徹底解説!

 

関係副詞とはこの前置詞+名詞の箇所を1語にして表現したものです。つまり

 

前置詞+関係代名詞

関係副詞

 

ということになりますね。

 

This is a hospital at which my aunt works.

This is a hospital where my aunt works.

 

つまり関係副詞とは、2つの文の同じ「副詞」の箇所の一方を変えたものだということが分かるかと思います。まとめると

 

関係副詞とは
① 2つの英文の「副詞(M)」の一方を変えたもの
② 副詞要素=副詞1語 / 前置詞+名詞

 

ちょっと例文を見てみましょう。

 

Here’s map of the town in which Aunt Sally lives.

= Here’s map of the town where Aunt Sally lives.

「これが、サリーおばさんが住んでいる町の地図です」

 

この例文では当然the townが「先行詞」ということになりますが、このように先行詞が「場所(建物)」を表す語の場合、関係副詞のwhereを使います。先行詞の種類によって関係副詞のwhen / why / howを使い分けますよ。

 

場所 + where

時 + when

理由 (reason(s)) + why

方法( the way) + how

※ただし、howは先行詞the wayと一緒に使ってはいけないということになっています。つまりthe way how…という形が存在しません。こういった場合はthe wayかhowのどちらか一方を省略します。

 

There was a time in which dinosaurs lived on the earth.

= There was a time when dinosaurs lived on the earth.

「地球上に恐竜が生きていた時代がありました」

 

That’s the reason for which we arrived on time.

That’s the reason why we arrived on time.

「それが時間どおりに着いた理由さ」

 

That’s how Tom apologized to her.

That’s the way Tom apologized to her.

「そうやってトムは彼女に謝ったのよ」

 

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関係代名詞と関係副詞の見分け方

今回は主に関係副詞について説明しているわけですが、TOEICのPART5で問われるポイントは、純粋に「関係副詞」の用法を問うものではありません。

 

ポイントは「関係代名詞」と「関係副詞」の使い分けが出題されます。この2つのそれぞれの違いは「意味」からではなく「形」から問われるものがほとんどです。例えば次のような問題は解答できるでしょうか。

 

例 (              )の中に適切なものを選べ

Do you know the country (                 ) Ken visited.

  1. which
  2. where

 

この問題をthe counrtyが「場所」を指す先行詞だからwhereだ、というのは早計ですね。なぜなら、関係代名詞のwhichだって「人以外のもの」を先行詞に取るからです。つまり先行詞の種類からではこの問題は選べないということになりますよね。

 

関係代名詞か関係副詞かを判断する問題は、先行詞から考えてはいけません。必ず( )の後ろに続く文の「形」から判断するんです。

 

関係代名詞と関係副詞の見分け方
( )の後ろの文の「形」で判断するクセをつける!

 

ところで、関係副詞を使った文は、後続の文の形がどうなっているでしょうか?

 

Here’s map of the town in which Aunt Sally lives.

= Here’s map of the town where Aunt Sally lives.

 

関係副詞は「前置詞+関係代名詞」を1語にしたもの。「前置詞+関係代名詞」の後ろの文は必要な要素がすべて揃っている「完全な文」がくるのは前回の記事で学習済みです。したがってこういう風にとらえると良いでしょう。

 

関係代名詞 + 「不完全な文」

前置詞 + 関係代名詞 +「完全な文」 

関係副詞  +「完全な文」

 

今回の問題はどうでしょうか?後ろの文に注目すると、visitが【他動詞のくせに後ろに名詞がない】という「不完全」な状態になっているのが分かります。

 

… (                 ) Ken visited(他)→ 名詞(O)がない.

 

つまりこの文は( )の後ろの文が「不完全な文」ですので、カッコに入るのは関係代名詞のwhichであることが分かります。

 

ちなみに(                 )の前の箇所を「…」と表記したのは、(                   )の中身が「関係代名詞」か「関係副詞」かを特定するのに、(                 )の前の箇所は「不必要」ですので、あえて消したのです。関係詞関連の問題に当たるとき、まず先行詞から見ている人には違和感を感じると思いますね。

 

もう一度言います。関係代名詞か関係副詞かを判断する場合、先ず注目すべきなのは( )の「後ろ」であり「前」ではないんだ、ということは絶対のルールとして押さえておいた方がいいです。

 

ではこれは?次の問題で練習してみましょう。

 

(1) There are times (                       ) everyone needs to be alone.

  1. when
  2. which

 

(2) This is the reason (                   ) I finished the work in one day.

  1. why 
  2. which

 

(3) This is the reason (                   ) I finished in one day.

  1. why
  2. which

 

全部できれば、今回の記事の内容が理解できている証拠になります。

 

解説

(1) There are times (                       ) everyone needs to be alone.

  1. when
  2. which

 

カッコの後ろに注目しましょう。赤い部分は「完全な文」「不完全な文」

 

everyone(S) needs to be(V) alone(C).

 

後ろの文はSVCの第2文型。必要な要素はバッチリですね。「完全な文」です。

 

したがって( )には「関係副詞」しか入らないことが分かりますね。答えは1. when

 

(2) This is the reason (                   ) I finished the work in one day.

  1. why 
  2. which

 

(3) This is the reason (                   ) I finished in one day.

  1. why
  2. which

 

(2)と(3)はわざと似たような問題を並べてみました。こういった問題を解答するとき、先行詞のthe reasonを見ただけで関係副詞のwhyを選ぶ方は、失礼な言い方ですが【例外なくTOEICではカモ】にされてしまいますのでやめましょう。

 

(2) This is the reason (                   ) I finished the work in one day.

 

赤い部分は「完全な文」「不完全な文」

 

I(S) finished(V) the work(O) in one day.

 

finishがSVOの第3文型を取っている「完全な文」。したがって( )には関係副詞しか入りません。答えは1.why。では(3)はどうでしょうか。

 

(3) This is the reason (                   ) I finished in one day.

 

finishが【他動詞】であるにも関わらず後ろに名詞がありませんね。

 

 

… (                   ) I finished (他) → 名詞(O)がない in one day.

 

 

このように名詞が必要なのに揃っていない形、これを「不完全な文」というんです。したがって( )には関係副詞なんてありえない、関係代名詞だ!!と声高に叫べる(?)英語力を身につけましょう。2. whichが正解。

 

「完全な文」「不完全な文」について深く学習したい方はこちらの記事をどうぞ

なんと!自動詞・他動詞の違いと見分け方は超簡単だった!

あとがき

 

関係代名詞と関係副詞の見分け方はTOEICの文法問題では頻出箇所です。ぜひ何となくではなく、しっかりとした根拠で解答できる力を身につけましょう。

 

ではまた

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