● いつもありがとうございます、まこちょです。
このカテゴリではTOEICの文法パートと言われるPart5、6の攻略法をみなさんにお届けしています。
TOEICのリスニングパート(Part1~4)は比較的得意で、また積極的に学習に励んでいらっしゃる方でも、文法パートになるとまるでダメという人ために、このパートを一緒に攻略していこう!というカテゴリでございます。
非常に基本的なことから掘り下げて説明しますので、ぜひじっくりとお付き合いくだされば幸いです。
スポンサーリンク
目次(Contents)
「品詞」が分かることはTOEICの最重要ポイント
本日は英文を構成する「品詞」について学習しましょう。
これがTOEICの文法を攻略するのにぜったい外せないポイントになるんです。例えば次のような問題はTOEICの得意な問題なんですね。
例 Technical ( ) is available 24 hours a day to customers using Libertel’s project management software.
① supported
② supporter
③ supporting
④ support
これなんかは典型的なTOEIC問題で、選択肢から分かるとおりsupportの品詞を問いています。
TOEICはこういった問題が大好きなんですよ。
ですからTOEIC文法パートで好成績を出すにはこの「品詞」についてマスターしなければなりません。ぜひ身につけましょう。
代表的な英語の品詞はこれだ
英語の品詞に必要なものは次のようなもの。それぞれ「役割」が決まっていますので、しっかりと身につけると、先ほど問題など瞬殺できることに気がつくでしょう。特に「名詞」は超重要品詞になります。
【名詞】
① 動詞の主語になる
② 動詞の目的語になる
③ 動詞の補語になる
④ 前置詞の後ろにつく(前置詞の目的語といいます)
英語において「動詞」の次に重要な品詞です。ちょっと例を見てください。
例① I have a pen.
例② He looked at this book.
例③ She is a teacher.
例①②とも超基本的な例文ですが、これですら名詞が大活躍なんです。
例①の名詞は以下の赤字の部分。
例① I have a pen.
haveの前のIは主語ですよね。主語は名詞以外の品詞では作ることができません。地味、かつ基本ですがこれも頻出ポイント。
後ろの penも動詞の目的語として「名詞」が使われています。例②の名詞箇所は、以下の通り。
例② He looked at this book.
先ほどの例①と違うのは、後ろの(the) bookが前置詞atの後ろにくっついています。
これはlookが「自動詞」なので、this bookを直接後ろに置けないからatを間に挟めているんですね。
例③も全く同様に
例③ She is a teacher.
と名詞が使われていますね。例②と似ているようですがa teacherは動詞の「補語」として使われているんですよ。
「目的語」と「補語」の違いについてもTOEICでよく問われるポイントになりますので、次回掘り下げて説明します。
このように英文で名詞が使われたら必ず「主語・目的語・補語・前置詞の後ろ」のどれかで使われることになります。つまり宙ぶらりんな(役割のない)名詞など存在しないんですね。
ですからTOEICでもこの点を突いた問題が多いんですね!
スポンサーリンク
主語になれない名詞って?
英文の主語は必ず名詞がなります。これは先ほどの例を見ていただければわかっていただけると思うのですが、つまりこういうことが言えるということです。
当たり前のように聞こえるでしょう?でもこれが重要なんです。この考えはPart7の英文を読むときに必ず使うルールになりますので覚えておきましょう。例えば
例 The question in math was easy.
wasの前に名詞が2つありますね。The question と math。ですがmathのほうは前置詞のinがついていますからwasの主語になれません。
したがってthe questionが主語になるわけです。
名詞の形を覚えよう
最後に名詞の「形」をある程度覚えておきましょう。特徴がありますので分かりやすいかと思います。語尾からある程度「品詞」が判断できるのはありがたいですよね。
① -tion
例 regulation「規定」、appreciation「感謝」、evaluation「評価」など
② -ance
例 attendance「出席(者)」、compliance「法令順守」など
③ –ment
例 management「経営」、advertisement「広告」など
④ -ness
例 awareness「意識」、happiness「幸せ」など
⑤ -ship
例 membership「会員の身分」、realtionship「関係」
⑥ –ency
例 emergency「緊急事態」、proficiency「熟達」など
⑦ -er / -or
例 instructor「指導員」、distributor「配給業者」など
⑧ -ism
例 capitalism「資本主義」
⑨ –ian
例 politician「政治家」、physician「外科医」など
⑩ -ist
例 journalist「報道記者」など
本日の練習問題
では実際にTOEICの問題をやってみましょう。今回の名詞はこんな風に出題されるんです。
【練習問題】
(1) Economic analysts predict there will be strong ( ) in the real estate market during the next few years.
① growing
② grown
③ growth
④ grow
(2) The ( ) of the project was originally scheduled for the next year.
① completed
② completes
③ completion
④ complete
【解説】
(1) Economic analysts predict there will be strong ( ) in the real estate market during the next few years.
① growing
② grown
③ growth
④ grow
there will be~は俗にいうthere~「~がある・いる」の文ですよね。この文は後ろの形がthere + 動詞+主語の語順になります。strongは形容詞で「名詞」ではありません。
したがって( )には名詞が必要というわけです。①は現在分詞か動名詞 ②は過去分詞、③は名詞で④は動詞になります。今回は③が正解になります。
predict「予測する」 real estate「不動産」
訳「経済アナリストたちは、この先ほんの数年の間に不動産産業で大きな伸びがあると予測している」
(2) The ( ) of the project was originally scheduled for the next year.
① completed
② completes
③ completion
④ complete
wasが動詞ですから前に主語が必要です。the projectは名詞ですがその前に「前置詞」のofがついているので、the projectは主語になれません。
つまりThe( )の部分に主語になってもらわなければならないわけです。
したがって( )に名詞が入ることがわかります。①動詞の過去形(過去分詞)、②動詞にSがついたもの、③は名詞で、④動詞(形容詞)です。したがって答えは③
訳「そのプロジェクトの完成は当初来年に予定されていた」
最後に一番最初に出した問題も見てみましょう。
例 Technical ( ) is available 24 hours a day to customers using Libertel’s project management software.
① supported
② supporter
③ supporting
④ support
isとbe動詞がありますのでisの前に主語がほしいですね。主語は「名詞」がなるはずですがTechnicalは形容詞ですので、( )に「名詞」が必要ですね。したがって①、③はそれぞれ名詞ではありませんので×。
supporterとsupportはそれぞれ名詞ですがavailable 24 hours a day「24時間利用できる」ですのでsupporter「支持者」は不適当と分かります。答えは④の「サポート」ということですね。
あとがき
さて今回はいかがだったでしょうか。品詞は一見面倒に思えますがTOEICの文法問題を解くためには欠くことのできない要素ですので、ぜひマスターしてみてくださいね。