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● いつもありがとうございます、まこちょです。
このTOEIC英文法PART5対策ですがみなさん学習は進んでますでしょうか。この記事がみなさんのTOEIC学習のお手伝いになれば幸いです。
いきなりですが以前、英語における「名詞」の重要性についての記事をお伝えしました。
参考までに
英語で「名詞」は動詞に次いで非常に重要な品詞なんですよね。したがって英文に出てくる「名詞」は必ず何らかの役割を与えられているんです。
英文中の名詞の役割を全部言えますか?これは絶対に言えなければなりません。ちょっとまとめてみましょう。
●【英文中の「名詞」の役割】
① 主語(S)
例 Ken plays the piano.
② 目的語(O)
例 John used this computer.
③ 補語(C)
例 He is a student.
④ 前置詞の目的語(O)
例 She looked at the window.
これが全部です。ここで大事なことは英文に出てくる名詞は宙ぶらりんな【役割のない】名詞など存在しないということなんです。TOEICはこういった基本的なルールを実に周到についてくるんですね。
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目次(Contents)
名詞の「格」について
ところで今挙げた名詞の役割ですが、この名詞は「同じではない」ことに気づいているでしょうか。
いやね、ただの名詞でしたら問題ないんですよ。例えば、
例① Ken has a pen.
例② I saw Ken.
例①のKenはhasの前にありますので主語(S)ですよね。主語は「主格」の名詞を使うことになっています。それに対して例②のKenはsawの後ろにありますので目的語(O)、その場合名詞は「目的格」を使うことになっているんです。
したがってこの2つの名詞はそれぞれ種類が違うのですが、見た目上は全く同じですからね。名詞の場合はあまり気にしなくてよさそうです。
ところがこれが名詞ではなく「代名詞」になると事情が変わってくるんです。
例えば私を表す「I」は主格ですが、これは主語(S)専用。目的語(O)に使う場合は「me」の目的格を使わなければなりません。
この代名詞問題がTOEICでよく出題されるんです。
例えば以下のような問題はどうでしょうか。
例 While ( ) may hire some extra part-time staff during the summer, there will not be any additional full-time positions available.
① we
② our
③ us
④ ourselves
mayは助動詞ですね。つまり前には主語(S)がなければなりません。主語は「主格」がなるのですから答えは①となるわけです。
while「~の一方で」、hire「~を雇う」、additional「追加の」、available「得られる」
訳「夏の間、うちの会社は非常勤スタッフを何名か追加で雇うかもしれないが、常勤の追加採用は一切ないだろう」
ではこれはどうでしょう。
例 Ken left his phone number with the clerk so they could notify ( ) when the item comes in.
① him
② himself
③ he
④ his
今度は主語(S)はtheyがありますから③の選択肢ではないことは明白です。could notifyと(V)の後ろが開いています。その後ろは接続詞のwhenですので「目的格」の代名詞を入れましょう。答えは①が正解となります。
訳「ケンは商品が入荷したら知らせてもらえるように、店員に電話番号をことづけた」
とこのように、代名詞の問題はしっかりと使う場所を見極めないと正答できないので注意しましょう。
このような問題も将来的にはライティング等で絶対必要な知識ですのでこのように問題にされるんですね。
では、少し練習してみましょう!
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本日の練習問題
【問】( )に適切な語句を入れなさい
(1) Junko is an actress, and ( ) is listed in the directory of French actresses.
① she
② her
③ hers
④ herself
(2) Since some copying machines turned out to be unrepairable, the manager decided to replace ( ).
① they
② their
③ them
④ theirs
(3) This hands-on workshop offers ( ) an excellent opportunity to develop better public speaking skills.
① our
② us
③ ourselves
④ we
ぜひこの代名詞の問題を解いてみてください。以下にTOEICが基本的な代名詞の使い方にうるさいか分かりますよ!
【解説】
所有代名詞は「主語」になれる
(1) Junko is an actress, and ( ) is listed in the directory of French actresses.
① she
② her
③ hers
④ herself
( )の後ろを見てみますとis。これはbe動詞ですね。動詞の前に置くものは主語と決まっていますから「主格」を( )に入れればよいと分かります。
②のherは「目的格」か「所有格」、herselfは再帰代名詞といって文末に置かれ「~自身」と表現するときに使われます。
例 Mr.Ito wants to conduct all meetings herself.
「伊藤さんは全ての会議を自分自身で実施したい」
残りは①か③ですが安易に③を外してはいけませんよ。
hersは「所有代名詞」といって主語になることができるんです。ですが所有代名詞は前の文に出た名詞を受けて「~のもの」を表すのです。例えば、
例 While George’s presentation was pretty complicated, yours(= your presentation) was logical and concise.
訳「ジョージのプレゼンがかなり複雑だったのに対し、あなたのプレゼンは論理的で簡潔だった」
今回の問題は「one’s+名詞」の部分が( )の前に出てきていませんので不可と分かるわけです。答えは①が正解ですね。
訳「純子は女優でフランス女優名鑑に載っている」
動詞の後ろは「目的格」をまず疑う
(2) Since some copying machines turned out to be unrepairable, the manager decided to replace ( ).
① they
② their
③ them
④ theirs
replaceは動詞です。したがって( )に来るのは名詞の「目的格」ということになりますね。①は主格で×。②のtheirは「所有格」で後ろに名詞が必要になります。
例 their pens
したがって答えは③が正解。some copying machinesを指しているのです。
訳 「何台かのコピー機は修理不可能であるとわかったので、部長はそれらを新しいものと入れ替えることにした」
再帰代名詞は主語と「=」になる
(3) This hands-on workshop offers ( ) an excellent opportunity to develop better public speaking skills.
① our
② us
③ ourselves
④ we
offerが動詞。したがって④の主格はありえません。③のourselvesは「再帰代名詞」でこれを使う場合、 主語(S)= ourselvesと、主語と「=」の関係にならないと使えないのです。 ここの主語はThis hands-on workshopですので不可と分かりますね。
①のourは「所有格」ですが先ほどの(2)の問題もありましたが名詞にかかります。この時冠詞(a / the)などを飛び越えて名詞に係ることはできません。
したがって答えは②のusが正解。offerは後ろにoffer+人+もの(offer+O+O)「人にものを提供する」と後ろに2つ「目的格」の名詞を取れるのです。
hands-on「実践的な」、workshop「研修」、oppotunity「機会」、public speaking「人前で話すこと」
訳「この実践的な研修は、人前でよりうまく話す技術を高めるのに絶好の機会を提供するものだ」
あとがき

さて今回はいかがでしたでしょうか。この代名詞、非常に狙われやすい箇所ですので、ぜひモノにしていただけたらと思います。
また会いましょう!
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