英文が「倒置」するパターンとは?倒置構文をすべて洗い出してみた!

この記事を読むと
英文の倒置するパターンがすべて分かります。

 

スポンサーリンク


● こんにちは、まこちょです。みなさんご機嫌いかがでしょうか。

 

英文には通常の語順とは違う「倒置」という文があります。この倒置ですが英語学習者にとって難解であるのは間違いありません。

 

このブログでも以前「倒置」の文の解釈についてご紹介させていただきました。

 

 

倒置の文は「特殊」な、通常の「型」から外れている文章のことをいうのですが、文型のルールに従って読めば「倒置している」と気づくことは可能です。

 

したがってまずは文法の型(5文型)をしっかり理解していることが「倒置」の文に気づくことに重要なのですが、それと同じくらい倒置の文の種類(パターン)を知っていることが大切です。

 

そこで今回はこんな時に倒置するパターンを完全に網羅して、文章を読んでいる時に素早く気づきことができるようにしようかなと思います。

 

ぜひマスターしていただいて、今後の英語学習に役立ててくだされば幸いです。

 

スポンサーリンク

倒置する種類

まずは倒置するパターンを順に見てみましょう。

 

① 否定を表す副詞(句)が文頭にある場合

まずはこれを押さえましょう。非常に頻度が高くまたTOEICリーディングにおいても問題になりやすい箇所です。

 

ちなみに「否定の副詞」が来ると、その後ろの文は倒置するわけなのですが、倒置って具体的にどういう形になるのかピンとこない人は以下のことを覚えておいてください。

 

倒置の文
疑問文と同じ語順になる

 

I have never seen such a beautiful rainbow.

「私はこんな美しい虹を一度も見たことがない」

 

このnever「副詞」ですが、文頭に移動して表現することができます。すると

 

Never have I seen such a beautiful rainbow.  

 

この時後ろの文は倒置しますが、要するに「疑問文」と同じ語順になる、ということです。また、否定の副詞は何も「副詞」一語だけとは限りません。2語以上の「副詞句」や「副詞節」なども来ます。分かりづらくなるので注意しましょう。

 

At no time did the actor mention his private life.

「その俳優は一度も私生活のことに触れたことはなかった」

 

Not until this morning did I learn the truth.

「私は今朝になって初めて真実を知った」

 

Not until I talked to her did I know she was homesick.

「彼女と話して初めて、彼女がホームシックになっていることが分かった」

 

② 場所を表す副詞語句が文頭にくる場合

ピリオド近くの名詞を「強調」したいときに起こります。方向・場所を表す副詞句が文頭に来ることによって倒置を起こすことが多いですね。例えば

 

The bus comes here.

「バスがここに来る」

 

この文のthe bus「強調」したい場合は方向・場所を表す副詞句を文頭に持っていき

 

Here comes the bus.

 

とします。

Down came the shower in torrents.

「夕立ちが、ザァ~ と降ってきた」

 

On his left sat his mother.

「彼の左側には彼の母親が座っていた」

 

③ 程度を表す副詞語句が文頭にくる場合

soやsuch、wellなどの程度を表す副詞が文頭に来た場合も倒置が起こります。例えば

 

He was so kind that everyone liked her.

「彼はとても親切だったのでみなに好かれた」

 

このso「とても」という程度を表す副詞ですが、これが文頭に出ると倒置します。

 

So kind was she that everyone liked her.

 

 

では、練習問題にいきましょう。

スポンサーリンク

本日のお題

[練習問題]
次の文を和訳しなさい。
(1) Beside the lake stands the hotel which was built in 1869.
(2) So stubborn is he that we will have to give up our plan.
(3) Whether he will come or not I don’t know.
(4) We will apply to the problem the same measures that we took previously.

 


[解説]

(1) Beside the lake stands the hotel which was built in 1869.

 

Beside は前置詞。後ろの名詞とセットになっています。<      >に入れてまとめましょう。

 

<Beside the lake>

stands は動詞(V)。ここまでで

 

<Beside the lake> stands(V)

 

standsの主語(S)が必要ですがthe lake は(S)になれません

 

主節は完全な文になるので「必ずSがある」という考えから、

 

<Beside the lake > stands(V) the hotel(S) which was built in 1869.

 

後ろに主語Sを見つけます。 SとVが逆になった「倒置文」ということが分かりました。

 

訳:「その湖の傍に、1869年に建てられたホテルがある。」 ( the hotel = S, stands = V S+V文型 )

 

Sは動詞Vの前になければ後ろでさがすのを忘れずに。

 

(2) So stubborn is he that we will have to give up our plan.

 

So stubborn は形容詞でSになれません。形容詞はCになります。is はV。ここまでで、

 

So stubborn(C) is(V)

 

(1)と同じように後ろにSを見つけます。すると、

 

So stubborn is(V) he(S)

 

全体を元に戻すと

 

He(S) is(V) so stubborn(C) that we will have to give up our plan.

 

S+V+C文型C←V←Sと逆になっていたことに気づけたでしょうか。

 

● S+V+Cは時にC+V+Sの語順になる

訳:「彼はとても頑固なので我々は計画を断念せざるを得ない。」 ( he = S is = V stubborn = C S+V+C文型)

 

(3) Whether he will come or not I don’t know.

 

whether接続詞。後ろの文とセットになっています。

 

(whether he will come or not)

 

I don’t know. Iの前に接続詞・関係詞がないのでこの文は「主節」です。ここまでで、

 

(Whether 〜not) I don’t know.

 

Whether節には副詞節と名詞節があるがここではどちらか?と考えることが重要です。

 

主節のknowの基本は他動詞。したがって後ろに目的語(O)がありません。

 

(Whether 〜 ) I don’t know → Oがない

 

主節は必ず「完全な文」になるので (whether〜not)「名詞節」と考えます。名詞節のwhetherは「〜かどうか」と訳します。

 

whether節が「名詞節」か「副詞節」か判別できない人はこちらの記事をどうぞ

▶ 文頭のwhether節の処理は2パターン!見きわめ方と訳し方に注意しよう!

 

 

ところで文中の「名詞」は必ず文の「何か」になっていなくてはなりません。

 

つまりこの(whether〜)の部分も何かの「役割」があたえられていることになりますね。ではknowOという「役割」をあたえてみましょう。

 

(Whether he will come or not) = (O) I(S) don’t know(V)

 

そう、この文はO+V+Sとやはり「倒置」した文だったのです!

訳:「彼が来るかどうか私にはわからない。」 ( I = S don’t know = V whether he will come or not = O SVO文型)

 

● 文中の「名詞」に必ず役割を ⇒ S/O/C/ 前置詞の後ろにつく名詞 のどれかになる

 

(4) We will apply to the problem the same measures that we took previously.

 

We will applyが主節。apply は他動詞でA to Bと後ろに続きます。つまり apply A to Bという形になります。

 

applyの後ろにAがありません。おかしいと思うことが重要ですね。

 

apply Aない to the problem …

 

主節は完全な文なのでAは必ずあるはず、という考えから周りをみるとthe same measuresという名詞があります。名詞は必ず「役割」を持っているはずだ、という考えから、

 

We will apply [Aがない] to the problem(B) the same measures(A) ….

 

つまり、the same measures の部分がAだったのです!

訳:「我々はその問題に対し、前にとったのと同じ方策をあてはめるつもりである。」
( We = S the same measures = O SVO文型 apply A to B )

 

本日のまとめ

 

さて、今回はいかがだったでしょうか? 今回は「倒置」というみなさんにとっては厄介な型について学習しました。

 

今回の教訓は何かといいますと、一見つじつまが合わないような英文でも、文法の「ルール」にのっとり丁寧にときほどいていけば、正確な解釈ができるようになるというものです。

 

【ルール】はあくまでも私たちにとって「手段」の一つです。必要最低限なルールを身に着けて、英文をどんどん読みましょう。

 

また会いましょう。

この続きはcodocで購読

まこちょの最新情報をお届け!

友だち追加
スポンサーリンク
スポンサーリンク

ぽちっとしてくれると嬉しいです

関連記事はこちら



もう一度がっちり英文法を身につけたい!そんな人に

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。