助動詞canを徹底的に極めてみよう!canの過去形は2種類あるってホント?

この記事を読むと
助動詞canについて分かります

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● みなさんこんにちは、まこちょです。

 

今回は英文法の単元の中でも断トツに嫌われている「助動詞」について徹底解説したいと思います。それにしてもなぜこの「助動詞」というのは苦手意識を持つ人が多いのでしょうね?

それはきっと、助動詞は例えばcanなどを例にとってみてもわかる通り、「できる」という意味だけじゃなくて、さまざまな意味がありそれを使いこなさなくてはならないからだと推測します。たしかに覚えるのが面倒くさいんですよね。

また助動詞は過去形の形1つだけじゃなくて別の形の過去形があるのも厄介です。このように案外複雑な「助動詞」の世界、もちろんTOEIC等、各資格試験でも常連であるこの単元、無視できませんね。

そこで今回は助動詞について最初から丁寧に攻めてみようかなと考えています。最終的には覚えなくてはなりませんが、なるべく理詰めで処理できるようにまとめてみますので、やり直し英語をしている英語学習者の方も含めて、ぜひお付き合いください。

 

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目次(Contents)

助動詞の基本的な性質

助動詞は文字通り「動詞を助ける語」。ですから動詞の後ろに置いて隠れているわけにはいきませんよね(笑)そう助動詞は動詞の「前」に置いて使うものなのです。

 

その他、助動詞の「使い方」について注意すべき基本事項は以下の通り。意外にこのあたりから分かりづらかったりしますよ。

 

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【助動詞の基本ルール】

※分かりやすいようにcanを使って表しますね。

① 動詞の前に置く

can V

② 動詞は「原形」にする

can V(=動詞の原形)

× can sings

◎ can sing

③ 否定形は助動詞の直後にnot

can not V

× don’t(doesn’t) can sing

◎ cannot sing

④ 疑問文は助動詞を主語(S)の前に出す

◎ Can he speak English?

× Does he can speak English?

⑤2つの助動詞は連続して使えない。

 

これらの点は助動詞を扱う際に気をつけるポイントになります。特に⑤は注意!

例えば「あなたはもうすぐ泳ぐことができるだろう」の文ですが、

× He will can swim soon.

 

としてはいけません。この場合、一方を助動詞ではなくて他の一般動詞に変えることになります。

 

◎ He will be able to swim soon.

 

以上の点を踏まえながら、助動詞を順番に見ていきましょう。今回はcan を中心に解説します。

can

can「できる」という意味の助動詞で中学生の時に初めて学習したかと思うのですが、それだけでは足りません。思った以上に意味が多いのがこのcanの特徴なのでしっかり覚えましょう。

 

①「できる」

まずはcanと言ったらコレ。「~できる」現在の能力を表すことができます。be able toと書き換えることもできます。またcanの否定形はcan’tcannotで表記するのがふつうでcan notとはふつうしないことに注意しましょう。

 

I can see you tomorrow morning.

= I’m able to see you tomorrow morning.

「明日の午後ならお会いすることができます」

 

もちろん「できる」の過去形「できた」could / was(were) able toで表現することはできますが、ここで注意しなければならないポイントがあるんです。

 

※「できた」の表現に注意!

私達の感覚として「できる」の過去形表現「できた」canだったらcouldbe able towas(were)able toと表現すればいい、って思うじゃないですか。

ところがそんなに簡単にいかないのがこの「できた」の怖いところなんです。とくにcouldの使い方に注意しましょう。

couldは通常「過去を表す言葉」と一緒に使った場合は「できた」と表現することができます。

 

I could play the piano yesterday.

「昨日、私はピアノを弾くことができた」

 

ところがcouldが、こういったyesterdayのような「過去を表す言葉と一緒に使われない」場合couldは単純に「できた」という表現になりません。

 

え?と思うかもしれませんが、この場合「~できた」ではなく「~する能力があった」という意味になるんです。

He could swim.

「彼は泳ぐ能力があった」

 

こうなるとちょっとニュアンスが変わります。この場合、He(彼)についてのポテンシャルを言っているだけなので【実際に泳げたかどうか】は触れていません。極端な話、今まで一度も泳いだことがなくても、彼の運動能力から「彼は泳げる能力があるだろう」と言っているんです。

 

つまりcouldには2つの「できた」があるんです。この点がまず助動詞学習でつまづくポイントになるんですね。

 

それに対してwas(were) able to「実際に実行してできた」という意味になります。ですから

 

He was able to swim.

「彼は(実際に)泳げた」

 

となるわけです。この辺ですでに混乱してしまう人もいらっしゃると思いますのでちょっとまとめてみましょう。

 

could と was(were) able to

■ could

① 過去を表す言葉がある場合 ⇒ 「(実際に)できた」

② 過去を表す言葉がない場合  ⇒ 「できる能力があった(できるだろう)」

■ was(were) able to

① 「実際にできた」

 

いやぁ…こんなの混乱してしまいますよね。ちなみに否定文「~できなかった」という表現はcouldn’tでもwasn’t(weren’t) able to でもどちらでも大丈夫です。

I couldn’t [wasn’t able to] find my wallet anywhere.

「私のサイフはどこにも見当たらなかった」

 

②「~をしてもよい(許可)」「~しましょうか(依頼)」

「~してもよいですか?」の表現にMay I ~?は有名な表現ですが、実は口語でこの表現が使われるのはまれで、通常はCan I~?の形で使われるのが大半です。

また、Can I ~?の過去形Could I ~?はより「丁寧な」表現になることは覚えておきましょう。

 

Could I use your phone?

「電話をお借りしてもよろしいですか」

 

またCan I ~?「~しましょうか」と相手に申し出る表現(依頼)もあるんです。

 

Can I carry your bag?

「カバンをはこびましょうか」

 

もちろんこの依頼表現、主語がIならば「私が~しましょうか」になるのですが、youになるとCan(Could) you ~?「~してくれませんか」と表現することになります。

 

※ 注意

Could you ~?の表現にpossiblyがつくことがありますがこれはさらに「丁寧な」表現になります。知らないとびっくりしますがこのような表現もあると覚えておくと良いでしょう。

 

 Could you possibly lend me your pen?

「 ペンを拝借できますか」

 

④「~のはずがない」

canの最大難所がこの「~のはずがない」の表現。ここまでくるとcan「~できる」のイメージは全くありませんね。

He can’t be home now.

「カレンが今、家にいるはずはない」

 

can’t 「~であるはずがない」はかなり強い表現で、「100%ありえない!」というニュアンスなのですが、これがcouldn’tになると「99%ありえないと思う」と若干ですがトークダウンすることができるんです。

超重要!canの過去形

最後にcanの「過去形」について学習しましょう。実はcanに限らず助動詞の過去形は「2種類」あることをしっかり押さえておくことが重要です。

本日のcanをまとめてみると

■ can

①「~できる(可能)」

②「~はありうる(可能性)」

③「~してもよい(許可)」「~しましょうか(依頼)」

④「~であるはずがない」

 

そのうち①の「できる」の過去形は、先ほどの説明通り、couldかwas(were) able toで表現すればよいのですが、④の「~であるはずがない」は過去形の「形」が違うことに注意しましょう

can’t「~であるはずがない」の過去形はcan’t have 過去分詞の形で表現します。過去の事柄に対する話者の現在の判断・推量を表します。

He can’t accept your plan.

「彼はあなたの計画を受け入れるはずがない」

He can’t have accepted your plan.

「彼はあなたの計画を受け入れたはずがない」

 

He cannot have told a lie.

「彼がうそを言ったはずがない」

あとがき

canに限らず、助動詞は意味が多彩で、しかもそれによって過去形の形が変わるという嫌な側面を持っています。そういう意味で英語学習者にとって苦手意識を持っていることも事実。

 

コツコツ学習することが求められる、ある意味「ミスター英語(?)」的な単元であることをしっかり理解してくださいね。

 

また会いましょう。

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