● みなさんこんにちは、まこちょです
英語にはSVOO(第4文型)という型があるのは、英語を学習していると聞いたことがあるかと思います。ですがもしSVOOってなに?と思ってしまったかたはお手数ですが以下の記事を一度読んでいただければと思います。
⇒これで完璧!第4文型SVOOと第5文型SVOCの違いと見分け方
この第4文型なのですが、実はSVO(第3文型)に書き換えをすることができるのです。この部分はTOEICのPART5でも頻出で、さりげなく出題されたりします。例えば以下の例をご覧ください。
例
He gave me a present.
「彼は私にプレゼントをくれた」
この文は典型的なSVOOの第4文型なのですが、この文をSVOの第3文型にチェンジすることができるんですね。ちょっと分かりやすいように、目的語の2つのOをAとBに置き換えてみます。
S+V+A+B
「AにBを与える」
この型を第3文型にするのですが、そのときAとBの配置を逆にするんです。こんな風に。
S+V+B+A
ところがこのままですとAとBを入れ替えただけですから、SVOOの第4文型という点では変わらないわけです。そこで前置詞を使って「前置詞+A」の箇所を文型に入れないように(これを通常M=修飾語句といいます)するんですね。
S+V+B+【前置詞】+A
ところがここで問題が。この前置詞ですがtoかforを使うことになっているのですが、この使い分けがよく分からないと、悩んでいる英語学習者が意外に多いんです。例えば先ほどの例ですが
He gave me a present.
↓
He gave a present to me.
とmeの前に前置詞toを使って書き換えをするんです。これは動詞giveを使ったときには必ずこうなります。
ところがこれがbuy「買う」を使うと前置詞toを使いません、必ずforを使って表現するんです。
例
He bought me some books.
「彼は私に何冊かの本を買ってくれた」
↓
He bought some books for me.
このtoとforの違いとはいったい何なのでしょうか?全部前置詞を統一してくれたら英語学習もだいぶ楽になるのですが、世の中そう上手くいかないようですね(笑)
そこで今回はこのtoとforはどうやって使い分けているのかを徹底解説します。そこには前置詞toとforの意外な性質が関わってくるのですが、この2つの前置詞の性格を理解するとやみくもに暗記することなく理解することができますので、ぜひ今後の英語学習の参考にしてくれれば幸いです。
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目次(Contents)
toとforは何がちがうのか
まず最初に、前置詞toを使う動詞と前置詞forを使う動詞は決まっています。ちょっとまとめてみましょう。
前置詞toを使う動詞
give「与える」/allow「与える」/hand「手渡す」/lend 「貸す」/pass「渡す」/pay「払う」/promise 「約束する」/read 「読んで聞かせる」/recommend 「薦める」/sell 「売る」/send 「送る」/show 「見せる」/teach 「教える」 /tell 「話す」/throw 「[視線、言葉等を]向ける」/write 「書く」など
前置詞forを使う動詞
buy「買う」/ call「呼ぶ」/choose「選ぶ」/ cook「料理する」/do「役に立つ」/find「見つける」/get「与える」/ leave「見捨てる」/make「作る」/order「命令する」/ prepare「用意する」/save「貯める」/ spare「(時間を)さく」
うーん、いっぱいありますねって、これを全部覚えろ、と言っているわけではありません(笑)そもそも私も覚える気はありませんし。
問題はこの動詞たちは「何を」基準にしてtoとforを使い分けているのかが非常に重要ですね。ですがこれが意外に簡単だったりします。
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前置詞toの特徴はAが目の前にいなければならないとき
例えば次の例を見てください
例
Mr.Smith taught English to us.
「スミス先生は私たちに英語を教えた」
上の表にも書いてありますが、teachはSVOO ⇒ SVOに書き換えるとき【必ず】toを使います。なぜforを使わないのかというと、toを使うときはto AのAが必ず「目の前」にいなければならない時(ここではスミス先生の前です)にtoを使うんです。
スミス先生は私たちが目の前にいないと英語を教えることすらできません。まさか「エアー授業」をやっているわけではないですよね(笑)
そう前置詞toを使うときはto AのAが必ず主語(S)の前にいる、これが最大のポイントです。そういう点で他の動詞を見てみてください。例えばhandは「手渡す」ですが、
例
He handed a ticket to me at the entrance.
「彼は入り口で切符を渡してくれた」
もしme「私」がHe「彼」の目の前にいなかったら、彼は一体だれにチケットを渡すというのでしょうか。空気にですか?(笑)そう、つまりhandも対象が目の前にいないとどうにもならない動詞なんですよね。だから前置詞toを使っているんです。
for AはAが目の前にいなくてもいい場合に使う
そうすると俄然forを使うときはどういう時か想像つかないでしょうか。そうfor Aで使う場合はAが主語(S)の目の前にいなくても大丈夫のときに使うんです。
例えばchooseを使った例文を見てみましょうか。
例
I chose a nice present for her.
「彼女のためにすてきな贈り物を選んでやった」
chooseはtoじゃなくてforを使うんですね。でもよく考えてください。この文ですが【別に彼女(her)が私(I)の目の前にいなくても私は素晴らしい贈り物を選べるわけです】
例
She made a soft cake for him
「彼女は彼のために柔らかいケーキを作ってあげた」
彼がいなくてもケーキは作れます。したがって砂糖と塩を間違ったとしてもバレません(笑)
とこのようにtoとforを使い分けていると押さえておくと、初めての動詞でも意外に応用が利くので便利です。
toとforの両方を使う動詞
こういった使い分けにもやはり「グレーゾーン」が存在し、toでもforでもどちらでもokな動詞も存在します。なかなか面倒くさいですが、この動詞は数も少ないですし暗記しておくと良いでしょう。
bring「持ってくる」
leave「残す」
例
She brought some flowers to[for] me.
「彼女は私に花を持ってきてくれた」
例
The old man left nothing to his son.
「その老人は息子へ何も遺産を残さなかった」
Just leave some for your brother.
「弟のために少しは残しておきなさい」
あとがき

SVOOからSVOの書き換えのときにtoを使うかそれともforを使うかは「目の前にいなければならないか、いなくてもよいか」に焦点を当てると暗記をしないで使い分けをすることができます。
ぜひコツを身につけてくださいね、また会いましょう。
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