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動名詞と現在分詞の違いと見分け方とは?~ingを徹底的に使いこなそう!

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動名詞
この記事は
 

「動名詞と現在分詞~ingの見分け方が分かりません。両方とも~ingなので文中で出てくると混乱してしまうんです。何か簡単な見分け方のコツみたいなものはないでしょうか?」

 
と悩んでいる英文リーディング学習者に向けて記事を書いています。
 

 

● みなさんこんにちは、まこちょです。

 

英語を学習していると「形が同じなんだけど用法が違う」といったものがちょくちょく出ます。今回ご紹介する動名詞と現在分詞なんかはその代表例ですよね。

 

この2つは形こそ「~ing」なのですが、使い方が全く違う厄介な用法なんです。英語学習者でもこの2つの違いの見分け方で、苦労している方は多いのではないでしょうか。

 

ところがこの動名詞と分詞の識別はTOEIC文法パートでもよく問われる箇所ですし、そもそも英文中によく登場しますから、知らないと正確に文章が読めないということになってしまいます。ぜひ本物の英語力を要請するためにはマスターしておきたいところですよね。

 

そこで今回はこの動名詞と現在分詞の違いを徹底解説!ぜひ今後の英語学習にお役立てください。

 

以下の記事を最後までお読みいただくと次の点であなたの英文リーディング能力は鉄板になります。

 

動名詞と現在分詞の違いを、何となくではなく形からはっきりと見分けることができる

 

ぜひマスターしていただいて今後の英語学習にお役立てください。

 

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動名詞と現在分詞の違い

この2つの形は両方とも同じ~ing形。そういう意味では「形」から判別することはほぼ不可能です。したがってこの2つの見分け方は、英文中で~ingがどのように使われているかをつかむことが非常に重要です。

 

そこでまずはそれぞれの使い方を簡単に説明してみますね。

動名詞の~ing

動名詞の~ingは「~すること」と訳すと英語の授業で学習した方も多いかと思われますし、それは正しい覚え方です。

 

ですが、それ以上にこの動名詞~ingは全体で必ず「名詞(句)」になるというところが極めて重要です。

 

なぜ、動名詞句=~ing…が「名詞句」になるというのが重要であるか分かりますか?例えば次の例を見てください。

 

Reading this book is important.

 

この文はreading this bookが「動名詞句」なのですがこの箇所は「名詞句」ということになります。つまり「この本を読む【こと】」ですよね。英文中に登場する「名詞」というのは、必ず英文中で『役割』を持ちます。その役割とは以下の通り。

 

●英文中の名詞

主語(S) / 目的語(O) / 補語(C) / 前置詞の後ろにつく(前置詞の(O)といいます)

 

つまり英文中に出てくる名詞は「遊んで」ないんですね(笑)。ぽけーっとしていません。かならず上の役割のうちのどれかを担わなければならないんです。例えば上の例文でいうと

 

【Reading this book】 is important.

【この本を読むこと】は重要だ」

 

【Reading~】 の箇所が動詞isの主語(S)になっている!

【Reading~】= (S)

 

ということになります。他のパターンも見てみましょう。

 

動名詞句が目的語(O)のとき

 

We enjoyed playing tennis.

「我々はテニスをするのを楽しんだ」

 

【playing tennis】は「テニスをすること」で動名詞句。動詞enjoyedの目的語(O)の役割を果たしています。

【playng~】 = (O)

 

動名詞句が前置詞の目的語(O)のとき

 

I was good at playing the piano.

「私はピアノを弾くのが得意だった」

 

【playing the piano】は「ピアノを弾くこと」で動名詞句。前置詞atの後ろにくっついています(これを前置詞atの目的語(O)になっているといいますよ)

【playing~】= (O)

 

動名詞句が動詞の補語(C)のとき

 

My hobby is collecting stamps.

「私の趣味は切手を集めることだ」

 

【collecting stamps】は「切手を集めること」で動名詞句。動詞isの補語(C)の役割です。

【collecting ~】= (C)

 

と、このように動名詞句とうのは英文の名詞を置ける場所ならばどこでも置くことができる】ということは絶対に覚えておかなければなりません。ここまでは結構英語学習でご理解している人は多いですよね。

 

にもかかわらず、今回、動名詞句の置ける場所をあえてすべてご紹介している理由がお分かりでしょうか。

 

もし動名詞句の箇所を文中から取ってしまうと…

動名詞句の特徴は英文中の主語(S) / 目的語(O) / 補語(C) / 前置詞の後ろにつく(前置詞の(O)といいます)ということは、英文中のSOCの箇所、すなわち英文の文型の箇所を担っているということが分かるでしょうか。

 

それは裏を返せば、英文中から動名詞句の箇所を取ってしまうと、残された文は【文型が崩れた、とても英文とは呼べないものが残る】ということを意味します。試しに先ほどの例文の動名詞句の箇所を取ってみましょうか。

 

【Reading this book】(S) is important.

is important. (?)

 

We enjoyed【playing tennis】(O).

We enjoyed.(?)

 

I was good at【playing the piano】(O).

I was good at.(?)

 

My hobby is【collecting stamp】(C)

My hobby is.(?)

 

どの英文を見ても、動名詞句を外してしまうと、いかにも中途半端な英文が残るのが分かると思います。

 

英文を構成するにあたって、名詞は非常に重要なキー品詞です。動名詞句は「名詞句」なのですから、その箇所を外すと、英文として非常に不完全なものが残るのは当然ですよね。これが動名詞を理解するうえで一番大事なポイントだったりするのです。ちょっとまとめますね。

 

これが動名詞の~ingの特徴

  • 「~すること」と訳す
  • 必ず名詞
  • 英文中で(S)/(O)/(C)前置詞の(O)になる
  • 動名詞句の箇所を取ると文型が崩れたしょうもない英文(?)が残る

 

この点をしっかり押さえた上で、次の現在分詞との違いをしっかり理解することが重要です。

 

 

まこちょ
まこちょ

ちなみに動名詞は上の基本的な部分を軸にしてさまざまな応用形があります。もし動名詞の【すべて】を知りたい方は以下の記事でしっかりと学習することができますよ!

 

【基本】動名詞の用法と意味上の主語の訳し方について徹底解説します
動名詞の完了形の用法は意外に深い!?完了動名詞が表す時制を理解しよう

 

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現在分詞の品詞は「形容詞」「副詞」

 

現在分詞と動名詞の違いは、現在分詞を使った句は決して「名詞句」にならないというところです。つまり「~すること」と訳すことが絶対ありません。

 

これがまず動名詞句の~ingとの違いなのですが、では現在分詞はどのように使うのでしょうか。

 

現在分詞の基本的な訳し方は「~している」で、まずこの点から動名詞とは違います。現在分詞を使ったパターンの例は以下の通りになります。動名詞よりも圧倒的に使い方の幅が広いことが特徴の1つですね。

名詞にかかる

 

例 

The man swimming over there is Ken.

「向こうで泳いでいる男はケンです」

 

この文はswimming over thereの箇所がThe manにかかっています。現在分詞の特徴の1つとして名詞を修飾する用法があるんですね。

 

The man ⇐【swimming over there】 is Ken.

 

現在分詞が一語だけの場合は前から名詞を修飾します。

 

It was an exciting game.

「それはわくわくする試合だった」

 

It was an 【exciting】⇒ game.

 

副詞句として使う

 

Walking along the beach, she found an old gold coin.

「浜辺を歩いていて、彼女は古い金貨を見つけた」

 

現在分詞は「分詞構文」といって、副詞的に使う用法のときにも使います。名詞を修飾しない~ingがある場合は分詞構文を疑うと良いでしょう。

 

分詞構文についての詳しい記事は以下の学習方法を参考にしてみてください!

 

 

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動名詞と現在分詞の見分け方

ここで特に注目して学習してほしいのは、動名詞はSOCといった文型を作る部分の一部になっていたのですが、現在分詞で作った句は品詞が「形容詞・副詞」で、修飾語句として使います。

 

したがって仮にこの句の部分を英文から取ってしまったとしても、後にはしっかりとした(SVOC的に問題のない)文の形が残るのが特徴です。例えば上の例文の現在分詞を含んだ「句」の箇所を取ってみると、

 

The man ⇐【swimming over there】 is Ken.

 ↓

The man(S) is(V) Ken(C).

 

It was an 【exciting】⇒ game.

It(S) was(V) a game(C).

 

【Walking along the beach】, she found an old gold coin.

she(S) found(V) an old gold coin(O)

 

のように、後にはしっかりとした英文が残っていることが分かります。同じ~ingの句でも英文から取ってしまうと後には英文の文型としてめちゃくちゃなものが残る動名詞句とはえらい違いです。

 

【現在分詞】

①意味「~している」

②品詞は形容詞か副詞

③形容詞の場合

⇒ 動詞の補語(C)になる

⇒ 名詞を修飾する

④副詞の場合

⇒ 分詞構文

 

動詞の後ろにつく~ingの判別は慎重に

動名詞と現在分詞の~ingを判断するのに若干てごわい形が動詞の後ろにつく~ingです。例えば次の例文の~ingですが、どちらが動名詞でどちらが現在分詞だかわかりますか。

 

I am reading a newspaper.

My hobby is reading a newspaper.

 

この2つの例文はどちらも同じ【reading a newspaper】という~ingの句を持っていますが違いがしっかり判らないと正確な和訳ができません。

 

もちろんしっかりとしたルールがありますので理解してください。ポイントは主語(S)との関係で決まります。

 

● 主語(S)と【~ing…】の関係

S =【~ing…】の場合

⇒ ~ingは動名詞「~すること」と訳す

S ≠【~ing…】の場合

⇒ ~ingは現在分詞「~している」と訳す

 

I am reading a newspaper.

I ≠ reading a newspaperなので、readingは現在分詞。「読んでいる」と訳します。「私は新聞を読んでいる」

 

My hobby is reading a newspaper.

My hobby = reading a newspaperなので、readingは動名詞。「読むこと」と訳します。「私の趣味は新聞を読むことだ」

 

簡単ですがしっかり見分けるのに絶対に必要です。

 

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あとがき

さて今回はいかがでしたでしょうか。動名詞と現在分詞の見分け方は、しっかりと構造をみて判断しましょう。意味的に合う方を選ぶというのもそれは方法の1つですが今一つ確実性にかけますよね。

 

ぜひマスターして、~ingの識別に強くなってください、また会いましょう。

「分詞」についての学習方法がさっぱり分からない!方は以下のボタンをクリックしてみましょう。分詞の学習手順が一から分かります。

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