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● いつもありがとうございます、まこちょです。
みなさん、もしかして「不定詞」って苦手じゃないでしょうか?とこんなことを書くと「馬鹿にするな!【to+動詞の原形】だろ?」といきり立った人もいるかもしれませんよね。全然OKです。
ただ、このto不定詞、じつは英文法の中で苦手意識を持っている方は実に多いんです。なぜだと思います?
それはこの不定詞、「用法」が多すぎるんですよね。名詞用法とか副詞用法とか、形容詞用法とか、もうこの名称を聞いただけでお腹いっぱいになってしまう方が続出するんです。とくに英語を「構造」から捉えようとする気がない人はつらく感じてしまうんですよね。
ただ、ここで私はちょっと言いたいことが。こういう風に言うと、「別に読めりゃ文句ないだろ?」と反論したくなる方も当然いるんですよ。それは正直私も認めているんです。
ですが、to不定詞の3用法はそれ自体がTOEIC PART5で問われる超重要箇所。「ただ何となく」分かっているぐらいですと大けがする可能性が大です。そしてそれは英文解釈にも影響を与えてしまうんですね。ぜひこの箇所はしっかりと「構造」からアプローチしたいところです。
そこで今回はto不定詞の3用法を「構造・文型」からしっかりとらえる訓練をしましょう。大丈夫、意外に簡単ですから。ぜひマスターしていただいて、今後の英語学習にお役立てください。
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目次(Contents)
To不定詞の範囲について
to不定詞は「to+動詞の原形」で表現します。って簡単にいうんですが、最初はtoからスタートなので分かりやすいのですが、この不定詞句の「終わりはどこまで?」かをしっかり判断できると心強いです。そしてもちろん何となくではなくて理屈で処理できるようになりましょう。
to不定詞は「to+【動詞】の原形」ですから、当然この動詞にも「他動詞」「自動詞」の区別はあります。ちょっとこの2つをまとめると
● 他動詞
⇒ 後ろに名詞が必ず必要
● 自動詞
⇒ 後ろに名詞が必要ない。もし必要なら前置詞を間に入れて表現する
ということになります。
自動詞・他動詞についてもっと深く学習したい方はこちらへどうぞ
この「他動詞」「自動詞」のルールがそのまま「to不定詞」の範囲を決めることに役立ちます。例えば
例①
To use this computer is important.
という文がありますよね。このto不定詞の範囲はどこからどこまででしょうか。このときuseという動詞がどういう性格の動詞かによって決まるんです。
useは「他動詞」です。したがってuseは後ろの名詞と【必ず】セットで使うんですね。つまりこの2つを別々に分けてはいけないことになります。このように。
×【 To use 】this computer is important.
to不定詞の範囲はcomputerまでとなります。したがってこのように範囲を捉えるのが正解です。
◎【 To use this computer 】 is important.
「このコンピューターを使うことは大切だ」
ではこれは?
例②
To look the boy started to run.
このTo lookの範囲はどこまででしょう。やはりto lookの動詞部分、つまりlookが範囲を決めるキーになりそうです。
lookは「自動詞」です。したがって後ろに直接名詞をくっつけてはいけない動詞なんですね。もし「名詞」をつけたかったらlook at 名詞のように、動詞と名詞の間に「前置詞」を置いて表現するのです。したがってここはlookとthe boyがつながっていないことがわかればokです。
【To look】 the boy started to run.
「見るために、その少年は走り始めた」
to不定詞句の範囲を決めるのに動詞の性格が非常に重要なポイントになることかお分かりになるかと思います。
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to不定詞の3つの用法
では、to不定詞の3つの用法を簡単に見分ける方法を教えます。これもコツをつかむと非常に簡単なんですよ。
不定詞の3つの用法とは「名詞用法」「形容詞用法」「副詞用法」と呼ばれるのですが、この3つの用法の「名前」をよく見てください。それぞれ「名詞」「形容詞」「副詞」と表現されていますが、英語においてこの品詞の使い方はそれぞれ決まっているのです。ちょっとまとめてみますね。
「名詞用法」
① 文の要素【S / O / C / 前置詞のO】になる
②「~すること」と訳す
つまり不定詞の「名詞用法」も全く同じ。英文の【S / O / C】のどれかに必ずなるんです。「前置詞のO」がないのはto不定詞のかたまりは前置詞の後ろに置くことはできないからなんです。
● 主語(S)の場合
To play tennis is easy.
「テニスをすることは簡単だ」
● 目的語(O)の場合
I like to travel foreign countries.
「私は外国を旅することが好きです」
● 補語(C)の場合
His hobby is to collect stamps.
「彼の趣味は切手を集めることです」
この不定詞の名詞用法の特徴はこの名詞用法は【S / O / C】のどれかになるので、それは文の重要ポジションを担っているということになります。ですから上記の例文の赤いto不定詞の箇所をためしに取ってみると
is easy.
I like
His hobby is
というふうに、英文として通常あり得ない形が残るのは分かるでしょうか。
英文中の「名詞」の役割についてはこちらの記事をどうぞ
「副詞用法」
英語での副詞の役割は「名詞」以外のものを修飾するときに使います。つまり扱いとしてはM(修飾語句)ということになりますね。ポイントは以下の3点。
① 「名詞」以外の語句を修飾する
② 文の要素に含まれない
③ 「~するために」が訳の基本
例
I went to Hawaii to see my friend.
「私は友達に会うためにハワイに行きました」
不定詞の副詞的用法には、他に「~して」という意味もあります。
I am glad to hear the news.
「私は、そのニュースを聞いて嬉しいです」
この「副詞用法」はM扱いですから、仮に上記の赤い部分を取ったとしても
I went to Hawaii.
「私はハワイに行った」
I am glad.
「私はうれしい」
とあとにはしっかりとした文が残ります。これが名詞用法との最大の違いといってよいでしょう。
「形容詞用法」
不定詞の形容詞用法というのはtoの前にある「名詞」のみを修飾するところが「副詞用法」と異なるところです。つまり形としては
名詞 ⇐【 to V 】
となるということですね。つまりこの「形容詞用法」と「副詞用法」がお互いに修飾できないものを補っていることが分かるでしょう。ポイントは以下にまとめます。
① 名詞を「後ろ」から修飾する
② 「~するための」「~するべき」と訳す
例
She found a house to live in.
「彼女は住む(ための)家を見つけた」
I have many friends to hang out with.
「私は一緒に遊ぶ(ための)たくさんの友達がいます」
もちろんこの「形容詞用法」は修飾語句Mですので、赤い箇所を省いても後には文型がしっかりした英文が残ります。
She found a house.
「彼女は家を見つけた」
I have many friends.
「私は多くの友人がいる」
あとがき
さて今回はいかがでしたでしょうか。この不定詞の3つの用法は形からしっかり押さえると意外に簡単に見分けられると思うので、練習してみてくださいね!
またあいましょう。
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