※ この記事は「スタディサプリTOEIC対策コース」を使って、効率よくたった2ヶ月でスコア600点を突破したい方に向けて書かれています。
したがって、スタディサプリTOEICコースをまだ受講していなくて、興味がある!という方は、お手数ですが以下の記事をまずお読みください
そもそもTOEIC学習というのは、その気になったらいつまでも続けることができますが、そうするとどうしてもダラダラと何となく学習してしまいがちです。
目的もなく、ただ惰性のままにTOEIC学習をするのならば、そもそもこのスタディサプリTOEICコースを、月謝を払ってまで続ける理由がないですよね。
そう、TOEICのスコアを確実にゲットするには、まず目標スコアを設定して、そのためにどうやって学習をしていけばよいのかしっかりとスケジュールを立てて実行することが非常に重要です。
TOEICのスコアを上げるのにミラクルな技は必要ありません。英単語にしろ文法にしろ、何をどこまでやればよいのかを設定して、あとはそれに向かって学習していくだけです。
そこで今回はたった2ヶ月でTOEICスコア600点を確実に獲得するために、スタディサプリを使ってどのように学習していったらよいのかを具体的に教えます。
スタディサプリを使ったはいいが、今一つ勉強のやり方が分からない人はぜひ参考にしていただけたら幸いです!
目次(Contents)
TOEICでスコア600点を獲得するのに必要なこと
スタディサプリTOEICコースには、効率よくスコアを上げるためのコンテンツが揃っています。ただ、ここで注意点が。
スタディサプリの各コンテンツは4つあります。
もちろんそれぞれピンポイントで学習することができるのですが、
このコンテンツ群はすべてTOEICスコア向上のためには欠かせないもので、どれ一つとしてないがしろにしてよいものはありません。
つまりこのコンテンツたちはしっかりとつながっているということをまずは理解することが大事です。
英単語は好きだけど英文法は嫌い、とかいってコンテンツの1つをまったくやらないで無視したりすると、結局その部分がネックとなってあなたのスコアが思うように向上しません。英語は「総力戦」なんです。
したがって各コンテンツをしっかりまんべんなく学習できるようにスケジュールを細かく決めるのが第一歩です。具体的に見てみましょう。
① 「語彙力TEPPAN英単語」を使い倒す
スタディサプリTOEIC「TEPPAN英単語」はスコア600点以上をターゲットにした英単語養成コンテンツ。具体的には以下のように区分けがされています。
- 目標600点 1~750語
- 目標730点 751~1090語
- 目標860点 1091~1320語
- 目標990点 1321~1410語
このTEPPAN英単語を使うと合計で1410語ものTOEICででる英単語を覚えることができるのですから、これはやらないと損ですよね。
はっきりいって英単語は覚えれば覚えるほどあなたにとって武器になってくれます。したがって、スコア600点を狙っているから1~750個まで覚えればいいや、なんて言わずにどんどん覚えてしまいましょう。
これがTEPPAN英単語の効果的な学習方法だ
そうはいっても覚えた英単語を片っ端から忘れてしまうんだ!という人へ。英単語学習は覚え方にコツがありますので、ぜひ以下の勉強法を試してみてください。
① 英単語は「忘れる」のが当たり前
まず英単語学習で肝に銘じておきたいのは、英単語は「必ず忘れる」ということを常に頭に入れておくことです。したがってたった1回の学習で完全に覚えられる人はおそらくいません。
つまり単語学習というのはいかに「繰り返し」の期間を学習スケジュールに設けられるかにかかっています。そのためには1回の学習ですべての英単語に目を通すなんて芸当は非効率ですし、そもそもそんなことできませんよね(笑)
そこで、1回で覚える(つもり)の英単語数を100個に設定しましょう。え!そんなに覚えられないよ~、と思った人、心配いりません。何度も言いますが人間は「忘れる」生き物なのです(笑)
単語は1日で完璧に覚えたつもりでも、次の日には半分、1週間後には全部忘れてしまいます。これは人間の記憶の性質ですのでしょうがないんですよ。
このTEPPAN英単語は1~10個ずつ覚えていく構成になっています。
そこで1週目は
① 普通に問題を解いていく
↓
②10問目まで終わったら、最後の不正解の問題を見直す
↓
③ 全ての単語の音声をマネしながら5回ずつ発音して意味を確認する
2週目以降は③を繰り返してみましょう。これを2~3週行います。
これがワンセットで、この工程を1~10、11~20…と100まで繰り返します。この時のポイントですが
- 単語の意味を出すのに3秒以上かかってはいけない
- 英単語100個覚えを2~3日繰り返す
ということ。TOEICは時間との勝負です。「この単語の意味は…と」なんてやっていたらいつまでたっても制限時間内に英文を読み切ることはできませんよね。
この流れを1日で終わりにするのではなく、2~3日繰り返してください。そうするとだんだんと頭に英単語が定着するようになってきます。短期記憶から長期記憶にチェンジしてくるんですね。
そして2~3日の間、1~100個の英単語を覚えた(つもり)になったら、4日目には101~200に進んでください。要領は全く一緒です。ただしこの時の重要ポイントは1~100個の英単語を全部でなくていいですから、徐々に4日目以降に組み込んでいくことです。
図解すると
1日目 ⇒ 1~100個
2日目 ⇒ 1~100個
3日目 ⇒ 1~100個
※ここまで繰り返し
4日目 ⇒ 101~200個
5日目 ⇒ 50 ~200個
6日目 ⇒ 1 ~ 200個
のように一暗記した(つもり)の英単語を「放置しない」のが重要です。「6日目の1~200個なんて1日でできるのかしら?」なんて思った人もいるかもしれません。
ですがそこがミソです。英単語学習は最初こそ意味もなかなか出てこないで、思わずイラつくことも多いのですが、徐々に一つの単語を覚えるのにかかる時間がどんどん短くなっていきます。こうなってくると逆にモチベーションが上がって英単語学習が楽しくなってきますよ!
「毎日くりかえして単語と出会う」ことが英単語を定着させる近道だということを覚えておいてください。
② パーフェクト講義「英文法編」は使い方に注意!
まずなにもTOEICに限らず、英語学習に英文法を身につけるのは必須と考えてください。これはTOEICスコアが300点だろうが900点だろうが絶対に変わりません。
よく英単語だけ覚えていれば英語はなんとかなる、という指導者の方もいらっしゃいまして、確かに何とかなることもあるのですが、限界があります。
とくに昨今の英語を取り巻く環境は、「実践英語」が主流で、TOEICのスコアがそれなりに取れていても、実際の業務で全く英語が使えない「なんちゃってTOEICスコアラー」になるのは避けたいですよね。
そういうわけで、パーフェクト講義「英文法編」を使って効果的に学習するわけですが、ここで注意点があります。
それは、この英文法コンテンツは、受講する人のレベルによって使い方を変えなくてはならないということ。
まず自分はどのレベルに相当しているのかチェックしましょう。
① 大学入試等で、英文法の知識が一通りある人
② 英文法はチンプンカンプンだ
このとき①に該当する人は大丈夫なのですが、問題は②の場合です。つまり英文法の全体像が今一つよく分かっていない人は、スタディサプリパーフェクト講義「英文法編」をいきなりやるのはおススメしません。
というのもこのコンテンツは「TOEICに出題される英文法」に特化したものであり、英文法を隅々まで体系的に学習できるタイプではないからです。
したがって1から英文法を学習したい!という人は、このコンテンツに手をつける前に市販の英文法参考書を学習するのを強く勧めます。
やはりいくらTOEICに出題される箇所を集めたコンテンツとはいえども、あなたが将来英語を使って仕事を行うとき、目の前にある資料はTOEICに特化したものではありませんから、まずは、英文法の土台をしっかりつけることが重要です。
スタディサプリTOEICパーフェクト講義「英文法編」の具体的な学習方法は以下の記事に詳しいです
ここまで、しっかり学習するとTOEICの実践的な問題に当たれるほどの素養はしっかり身につくことができます。TOEIC初心者と中級者の学習パターンを以下にまとめてみましたので参考にしてください。
初心者の場合の「スタディサプリTOEICコース」での学習パターン
中・上級者の方の学習パターン
スタディサプリTOEIC「パーフェクト講義」コンテンツの使い方
これまでTOEIC600点獲得のために英単語・そして英文法の基礎 ⇒ TOEIC頻出英文法の学習をしてきたあなた、ついにこの「パーフェクト講義」のコンテンツを使って実践的な演習をしていくことになります。
このコンテンツはPART1~PART7まで実際のTOEICの問題とうりふたつの問題を当たることになります。解けば解くほどTOEICでの得点力が上がりますので、どんどん解いていきましょう。以下では具体的な使い方をご紹介します。
PART1とPART2の具体的学習方法
このコンテンツを使ってPART1・2を学習するわけですが、やり方は両方変わりません。
まず、各パートの初めにPARTの概要、学習法の動画がありますので、これは軽く目を通しておきましょう。
その時に学習方法としてシャドーイングとディクテーションのやり方が紹介されていますが、スタディサプリのディクテーション画面は非常に操作がしやすく、タップだけで簡潔するのでサボらないで必ず行いましょう。
実際にディクテーションをやったことがある人はお分かりかと思うのですが、ディクテーションは時間も労力も半端なくかかり、途中で嫌になってしまうので、英語初心者にはおススメできないというのが私の考えでした。
ところがこのコンテンツのディクテーションは本当に楽に、ほどよくヒントをもらえて進めることができるので、ゲーム感覚で英語力を養うことができるのです。
この時の手順ですが
① 例題1をまずは解く。この時、正解・不正解は全く気にする必要はなし
② 選択肢も含めて意味を完全に確認する。わからない単語があれば必ず発声して(最低でも5回以上)覚える
③ 例題の解説動画をしっかり見る
④ ディクテーションを行う。最初はガンガン間違えるが気にせず、何回も音声を聞きながら行う
この①~④の手順をワンセットで次の演習も解いてください。PART1やPART2は短文中心で構成されていますので、分からない単語があってもすぐに内容が理解できますし、またこの文量はディクテーションするのにもってこいです。特にPART2のディクテーションは「超」重要視しましょう。PART2では単語の聞きもれが致命的なミスを引き起こすからです。
ちなみにこのパートでわからない単語のほとんどはTEPPAN英単語の方に収録されているものばかりなので、このパートの1・2と英単語学習は同時進行で行うのがベスト。そうすると実際にどういう風に英単語が文章で使われているのかも分かるというわけです。
PART3・4の学習方法
TOEICリスニングの雄、PART3・4。ここのリスニングパートをしっかり解答できるかどうかがTOEICリスニングでスコアをゲットできるか決まります。
したがって学習方法もしっかりと考えて取り組みましょう。最大ポイントは音読とシャドーイングです。PART3・4はどうしても長文になりますから、ディクテーションはやりずらいので、声を主体にしたシャドーイングがここではベスト。具体的な手順は以下の通りです。
まずはこのパートの概要と学習法を聞いて、以下の手順に進みます。
※この時の注意点!!必ず守ってください
スタディサプリのPART3・4は、通常
例題 ⇒ 例題講義(動画)⇒ 単語・イディオムチェック ⇒ ディクテーション ⇒ 本文チェック ⇒ シャドーイング
という順にトレーニングが流れていきますが、この手順で進めてしまうと【本文の内容がよく分からないまま「解説動画」を見る】ことになります。
そうすると、解説動画が何を言っているのかさっぱりわからなくなるので効果がありません。ディクテーションにしろシャドーイングにしろ、本文の内容がしっかり分かったうえで行う方が、初心者には取り組みやすいし、また効果も高いということは覚えておきましょう。特に600点越えのスコアを狙う人にはなおさらです。
したがってここでの手順は
① 例題1、演習1-1~3を行う
②「単語・イディオムチェック」を行う
⇒ パターンはTEPPAN英単語と同じやりかたでOK
④ 本文チェック
⇒ 必ず音声を聞きながら確認していく
⑤ 解説動画を見る
⑥ シャドーイングをする
⇒ 最初は字幕ありで音声と一緒に。コツはなるべく音声をまねること。最低でも5回以上は行いましょう。
⑦ 字幕なしでシャドーイング
⇒ このトレーニングのキモはコレ。最初はなかなかできないですがそれでも5回以上は必ず行う。喉が渇き、頭が割れるように痛いですがこれを過ぎればリスニング能力は大幅に向上する。
リスニングのトレーニングについてはこちらの記事も参考にしてください
の手順ですすむのがベスト。この手順にディクテーションを組み込むかどうかですが、先ほども言った通り、この英文の長さになってしまうとさすがに初心者にはディクテーションはやりづらいです。
したがってディクテーションはこのパートでは無理にやる必要はなく、そのくらいだったらシャドーイングを何回も繰り返した方が効果は高いと考えています。
例題1には最低でも3回、つまり3日は同じ手順で行います。4日目からは同じ手順で例題2に進みましょう。何度もいいますがポイントはシャドーイングと音読をサボらないこと!これにつきます。
PART5の学習方法
PART5は文法パートです。TOEICの出題傾向に特化したトレーニングですので、これまでの英文法の基礎や基礎英単語がしっかりと習得されていることが大前提になります。この点をしっかり理解しておかないとPART5は英文法のどの点を問われているのかがそもそもあやふやになってしまい、効果は今一つになってしまうのです。
効果的な勉強法としてPART5は「品詞、文法、語彙」の3つで構成されており、どれもTOEICには超重要ポイントです。特に重要な点は
① 暗記ではなく、文法のルールを最優先して解答すること
答え合わせで絶対に満足してはいけません。答えが間違っている場合はもちろんのこと、答えが合っていてもきちんと解法プロセスをいちいち確認することが重要です。
PART6・7の学習方法
このパートはほぼ「長文問題」と言ってよいパートになります。そしてこのパートでスコア600越えを果たすために絶対必要なこと、それは「音読」です。
ハッキリ言って長文学習は、この「音読」の過程を無視して取り組んでしまうとただ単に答えがあっているかどうかで一喜一憂してしまうだけになってしまい、長文読解能力はいつまでたってもつきません。
英語学習にて音読の重要性について詳しく知りたい場合はこちらの記事をどうぞ
スタディサプリTOEICコースを使った具体的PART6・7の長文学習方法はこちらの記事をどうぞ
※注意点!
よく巷のTOEIC問題集などでは、まず設問を見てそれに該当する英文を探し、その部分【だけ】読むというテクニックが紹介されていますが、それでは頭打ちがくるのは間違いありません。
特に最近のTOEIC PART7の長文は、設問に該当する英文の箇所を随所に散らすことを意図的にしてきます。
したがって「しっかりと読む」訓練をつけることが重要で、わからない単語、文法は面倒くさがらずにその都度調べていくことが非常に大切です。
最後に「実戦問題集」で実践力を養成しよう
ある程度基礎力がついてきたら、いよいよ「実践問題集」を使い本番さながらの訓練を積んでいくことになります。ですがここで注意点が!
TOEICは「時間」との闘いです。したがってもちろんですが、本番と同様に時間を測って問題を解いていく訓練は欠かせません。
ところがスタディサプリTOEICコースの「実践問題集」は、問題ごとに解説やトレーニング(問題演習 ⇒ ディクテーション ⇒ シャドーイング)がついているので、アプリだけだと「答えを見ないで一気に問題を解く」といったことができません。
やはりTOEICの実践演習はPART1~4、5~7までを通してやらないと時間内に解くという訓練ができないのでこれがこのスタディサプリTOEICコースの唯一のデメリットといっても良いでしょう。
スタディサプリTOEICコースのデメリットについて具体的に知りたい人は以下の記事を参考にしてください
「実践問題集」は必ずテキストを購入すること!
ですがこういったデメリットも別売りのテキストを購入することで解決します。このテキストによって本番さながらにTOEICの問題に当たることができますので、最後に時間を測って訓練をしたい人にはもはやマストなアイテムになっています。
ちなみにTOEICの試験時間は2時間ですが、この時間を上手くとることができない人は各パートごとに時間を測って行いましょう。「PART5の問題だけを時間を測って解く」とか「PART5~7までを一時間で解く」など、パートごとにどのくらい時間をかけるかを体にしっかり覚え込ませてください。
参考までに
あとがき
ここまで長くなりましたが、TOEICでスコア600を取るための手順をご紹介しました。最後に非常に重要なことを言いますね。
TOEICの学習は机に向かって行うだけでなくどこでもできます。スキマ時間を有効に活用してしっかりと学習計画を立てましょう。それこそ、お風呂場、トイレ、行き帰りの電車の中など意外に学習できる時間は見つかるものです。
ぜひ今後のTOEIC学習にお役立てください、また会いましょう。
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