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TOEICスコア650~800ともなってくるともはや「中級者」ゾーン、さらなるスコアアップを狙いたいところですが、TOEICには800点の「壁」があり、この壁をクリアできない人が多いのが現状です。
特にこのスコア帯ではちょうどPART 7の長文パートがぎりぎり終わるか終らないかのレベルで、なかなか最後まで時間内に辿りつかない摩のスコアゾーンになっています。
なんとか800点の壁を超えたい!そう思っているTOEIC学習者は多いのですが、では具体的にどういった英語学習をすると800点越えが見えてくるのか?本日はこの点について徹底考察したいと思います。
俺は何が何でも今年中にTOEICスコア800点越えを目指すぜ!と考えている人はぜひ以下の記事を参考にしていただければ幸いです。
目次(Contents)
長文読解のスピードをつけるには
TOEICのスコアで800点を超えるには、まずPART 7の長文をしっかりと読み切れる能力が「必須」です。TOEICはこの長文を最後まで読み切る実力がないと、なかなか800点に到達しません。
新形式のテストになる以前は、TOEICスコア650~700ぐらいの実力で、長文を時間内に読み終わることができると言われていました。今は新形式になり、難易度と長文の量が増えましたので、そのレベルは間違いなく上がってしまいました。
つまり長文パートを最後までたどりつくのが以前より困難になっているということです。そしてこのような状況になってくると良く出てくるのが「飛ばし読み」という、長文を全部読まないで、設問に関係のありそうなところだけを「スキャニング」して解答するというテクニックですが、それはやめた方がいいです。なぜ「飛ばし読み」がダメなのか?以下で説明しますね。
飛ばし読みをやめるメリット
この「飛ばし読み」というテクニックは、TOEICが現行の新形式になる前からあったテクニックなのですが、実は新形式では何気に「対策」が施されています。つまり、【全文を読まないと解けない問題形式が増えた】のです。例えば
- Part 6の空欄に接続詞を入れる問題
- Part 6の適する箇所に一文を挿入する問題
- Part 7のパッセージごとに情報が移り変わる問題
などがこの長文の「飛ばし読み」への対策問題として投入された問題ですね。しっかりと長文全体をしっかり読まないと解答が出ないということは、いきおい長文を【全部】読める実力をTOEICテスト側が求めているということに違いありません。
もしこの「飛ばし読み」を駆使してTOEICの長文に当たっている方がいらっしゃいましたら、何歩もいいますがすぐにやめましょう。いつまでも長文読解の実力がつかないですので、仮にこういった方法で、いざ会社で英文を読むにしても実力がないものですから「なんちゃってスコア」のレッテルを張られてしまうのは目に見えています。
攻略のカギはリスニングと語彙?
ではどのようにして長文をすばやく読む、いわゆる「速読力」をつけることができるのかというと、実は次の2点を徹底的に学習する必要が出てくるんです。早く読むためのテクニック的なものはその後でも十分間に合うのです。
- リスニング強化
- 語彙力強化
え?なぜ長文なのにリスニング?なんて思いませんでしたか?ですがTOEICの長文を最初から最後まですみずみまで読み込んで、なおかつ時間内に完了するには、このリスニング能力が肝になることは間違いありません。
リスニングもリーディングも、【英文を瞬時に理解する】という点では同じです。つまりリスニングの復習時にナレーターの吹き込みよりも速いスピードでスクリプトを黙読する(音読ではない)訓練をすると、英語の処理速度が高まり長文、リスニング両方の効果になるんです。
つぎに語彙力アップもかかせません。TOEIC800点越えを狙うためには間違っても語彙力不足は避けなければなりません。まだまだ完全ではない語彙力のレベル帯がこの650~700点あたりで伸び悩んでいる英語学習者なんですよね。
そこでここではTOEIC800点越えに頼もしい単語帳となってくれる教材をご紹介します。以下の単語帳はビジネスでよく使う語彙をシーン別にまとめてくれていて、しかもあつかっている例文もハイレベル。上級者へのステップアップ教材としては最強です。
時間内に解き切る効率的な速読法
ここからは「飛ばし読み」ではない、長文問題を時間内で効率的に解くためのテクニックをご紹介します。
① 設問は先読みをする
まずはコレ。TOEICの設問解法としては非常にありふれているのですが、この方法は新形式でも健在です。長文問題は例年どんどん長くなっているせいか、ボーっと読んでいるといったい何が重要ポイントなのか気づかずに漫然と読むことになってしまいます。
最初から読んでいくにしろ、「しっかりとした目的意識」を持って文章を読みましょう。そのために設問を先読みすることによって「俺は今、この設問の答えを探しに行く!」という姿勢で読んでください。すると長文の設問に該当する箇所に到達すると敏感に反応できるようになります。
そこで選択肢を選んだら、つぎの設問を読みましょう。もしそこまで長文を読んで、次の設問の箇所をもう読んでいたらすぐに気づくことができるからです。も模試次の設問を読んで、それに該当する長文箇所がそこまでで気づかなかったら、その先に該当する箇所があるはずですから、そこからまた長文を読みだせばいいのです。
設問を読む ⇒ 長文を設問該当のある場所まで読む ⇒ 解答 ⇒ 次の設問を読む ⇒ これまでに読んだ中でその該当する答えがあったらそこで解答する / もしなかったら長文の続きを読みだす…
とこのサイクルを崩さないで読めるようにしてください。こうすることによって「返り読み」をしない効率の良い長文読解が可能になるんです。
② 実は全部を「真剣に」読まなくていい
これは一体?と思った人もいるでしょう。ですが長文を最後まできっちり読み切るには重要なポイントです。
まずTOEICは基本的に長文を全部読み切ることは非常に難しいくらい分量が多いということを理解することが重要です。したがって最初から最後まで気合バリバリで読んでしまうと、とてもじゃないですがテンションが最後まで続かないですし、長文を読む速度自体も、力んでいるせいか遅くなることが多いんです。
私も700点代だったころ、今日こそは長文を最後までたどり着くぞ!なんて試験直前にトイレに行き、洗面所の水を頭からかぶり気合を入れていましたが(今考えると若干キモイですが)、そういう時に限って最後までたどりつかず「塗り絵」になることが多かったのです。
ところがある日、どうせ終わんないんだろ?なんてちょっと諦めモードで英文を【軽く】読み始め、設問箇所だけは慎重に読み、また軽く流す、という長文読みを行ったところ、初めて長文が最後まで解き終わったんです。いや、これはうれしかったですね。しかもスコアも上がりましたし。
つまり簡単に言うと「力みすぎるな!」ということです。設問の箇所は長い長文の「一部分」にすぎません。ですからその箇所が近づいてくると何となく分かります。その時に気合を入れて読みましょう。それまでは「多少の分からない単語の意味なんて気にしないぜ!」的な感覚で軽くリラックスして読んでみてください。
③ 速読するには「精読」が大事
へ?と思った方もいらっしゃると思うんですが、実はこれも重要な要素。ともかく長文を早く読もうとするととりあえず前へ前へ、と進みたくなるのも分かりますが、落ち着いてください(笑)
あなたは車を持っていますか?もし持っているなら教習所で免許を取ったはずですよね。そのとき初めて車の実地訓練をした時を思い出してください。
教習所内にあるコースを「これ、もしかして歩いた方が早いんじゃねーの?」ってなスピードで車を運転したと思うんです。でもそんな遅いスピードでいちいち、ハンドルの持ち方、ウインカーの出しかた、縦列駐車…etcを丁寧に一つ一つやったから、今あなたは高速道路をかっとんで(スピード出し過ぎはだめですが)運転することができるんじゃないでしょうか。
英文の読み方だって同じです。早く正確に英文を読みたかったら、一度しっかりと「精読」をしましょう。精読をして完全に把握した文章を何度も音読する!これが超高速で読めるようになる近道です。
精読の重要性につきましてはこちらの記事をどうぞ
あとがき
さて今回はいかがだったでしょうか。TOEIC PART 7の長文読解をしっかりと読み切るためには、しっかりとした語彙力とリスニング能力、そして設問先読みによる緩急をつけた読み、そして「精読」訓練。です。
ぜひ頑張ってくださいね!
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